1人の限界

学生の頃は周りが鬱陶しいと感じたこともある。


競争心を剥き出しにしてくる娘や


勉強なんて全然やってないよ!と言いつつ


100点を取る影勉タイプや、楽しみを追求せず


協調性なく毎日ただただ皆の前でも常に


友達を作らず静かに勉強してる娘もいた。


色んなタイプが居たけれど、彼女たちは単なる


飾りだったわけでは無かったんだと気づいた。


もちろん1人で勉強する時間も大事だけれど


教室で一緒に学ぶ姿勢を共有していた、


そんな時間があったからこそ私も雰囲気に


後押しされたり焦りを感じたりできたのだろう。


社会人になった今、私に焦りをくれるのは


完全に大大衆という世間の目しか無いのだけれど


それらの目は滅多に私に牙を向けてこないし


時々しか私に焦りをくれない。


ましてや一緒に何かを共に…なんて雰囲気は


まるで無いと言えるだろう。


だから疎んだり滅多に話さなかった


クラスメイト達は決して飾りでは無かったのだと


今になって気づいた。1人で何かをやるのは


しかもモチベーションを上げて苦手な事や


やりたく無いけど、やらなきゃいけないことを


こなすのはハードルが高い。


煩いから1人になりたいと思うわけで


周囲が静かだと、あぁ1人で出来ることって


限られてるんだなぁと気づく今日この頃。


相手を見つめるのではなく、目の前にいる人と


何が出来るのかを考えるようになれれば


もっともっと違った道を歩めるような気がした。


きっとまた煩わしく思う瞬間はあるだろうけど


今日は試験前に1人だからこそ、そう思えた。